乳がんの治療法の一つ、「ホルモン療法」。
現在ではタンパク質のタイプ分けが進み、乳がんの7割ほどは「女性ホルモン受容体」を持つタイプで、
ホルモン剤の効果が期待できます。
また、手術後5年間ホルモン剤の内服など、長期に渡る場合もあります。
1.乳がんの増殖とホルモン
乳がんのがん細胞の60~70%は、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて、分裂・増殖します。
つまり、エストロゲンが乳がん細胞の中にあるエストロゲン受容体と結びつき、がん細胞の増殖を促します。
この場合、「ホルモン受容体陽性乳がん」と言われ、
このタイプの乳がんには、 女性ホルモンを抑制するホルモン剤治療が効果的と言われています。
出典:武田薬品
2.ホルモン療法とはどのような治療?
がん治療の「薬物療養」の一つに、「ホルモン療法」があります。
ホルモン療法とは、乳がんがエストロゲンの影響を受けて増殖する、という性質を利用した治療です。
卵巣を摘出する外科的な治療法もありますが、一般的には、「ホルモン療法剤」を用いてエストロゲンの産生を抑えたり、エストロゲンが受容体と結合するのを阻害したりすることによって、がん細胞の増殖を抑制します。
前立腺がんにもホルモン療法は使用されることもあります。
がん細胞を直接攻撃する抗がん剤と比べて、その作用は穏やかですが、副作用はあります。
療法の有効性は、がん細胞の中にあるホルモン受容体(エストロゲン受容体)
の量を調べます。
薬は5年~10年と長期服薬し続けるケース(タモキシフェン療養など)があります。
⇒ 参照リンク: 日本乳癌学会(ホルモン療法はどのくらい続ければよいですか?)
【参考】
日本においてホルモン療法を施行されている患者の割合は、ステージ0でも57.0%に上り、ステージ1以上では8割以上であることが明らかになっています。(全国乳がん患者登録調査報告第48号2017年次症例)。
3.ホルモン療法の主な副作用
エストロゲンは、本来、女性の健康にはなくてはならない働きをしているため、ホルモン療法剤によるエストロゲン分泌や作用を阻害することによって、「更年期様症状」「体重増加」「骨量の低下」などの副作用が現れます。気になる症状がみられたら、主治医、薬剤師に相談しましょう。
リンク ⇒ 国立がん研究センター中央病院 タモキシフェン(ホルモン療法)
4.まとめ
ホルモン療法は健康保険の対象になる薬もありますが、
5年~10年と、長期に渡ります。
「なるべく自己負担を減らしたい」「どのように備えればいいか」「費用はいくらくらいかかるの?」「今入っている保険で対象になるのか知りたい!」など、
お気軽に雄元までお問い合わせください。
メールやお電話、WEB面談もお気軽にご利用ください。
【情報リンク】
雄元 お知らせ:乳がんリンク ⇒ 乳がん(女性のがんとセルフチェック)
国立がん研究センター リンク ⇒ 乳がん(受診から診断、治療、経過観察への流れ)
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